手段の目的化

2004年6月14日
妹が企業の面接の際、
あなたにとって「手段の目的化」とは?と聞かれたそうな。
「企業の質問、意味わからん。手段の目的化って何?」
との質問を受け、
私は、少し考えた後、
「相手を選びすぎて婚期を逃した30代の女性」
と言った。
「どういう意味?」
「より幸せな結婚生活を送ることが目的だとしたら、よりよい
相手を選ぶことは手段であるが、相手を選ぶこと自体が目的とな
っているということ」

「だよねぇ。まあ、その例はどうかと思うけど、手段の目的化ってそういう意味だと思うよね〜」
といわれ、なんだ、分かってるんじゃんと思った矢先
「でも企業の使い方は違ってたみたい。目的に照準を合わせた
最高の手段を選べってことみたい。」

「その企業はアホやね。」と思わず言ってしまった。

そういう意味ならもっと分かりやすい言い方があるだろう。
案の定、同じ面接を受けたほかの何人かの人たちも
「大学に行くことは手段だったが大学を受けることが目的となって
しまった」みたいな答えを言ったらしい。

ある一部の人、権威を求めている人はとかく、自分の考えている思考が
他の人よりも一段上の深い思考に基づいているものだということを
見せたがる傾向にある気がした。
ホントは単純なことを難しい言い回しにしてみたり
難しいことを難しいままにしてみたり。

本当にすごいのは難しいことを単純に
単純なことも単純に
あたかも誰もが思いつくかのように言えること。
だと私は思ってます。

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